【母娘】親の言うことがコロコロ変わるのが辛い

家庭・毒親

親…それは家庭内の「上司」です。価値観や命令がコロコロ変わると辛いですよね。対策はあるのでしょうか。

…昨日と今日で違う「家庭内ルール」、指示に従ったはずが怒られる、…親の言動に統一感がないと、子供は常に混乱と困惑の渦の中で過ごすことになります。親としては、「そのくらい空気読んでよ」と言いたくなるのかもしれませんが、子供は真剣に困っています。

今日も、中学生のぷに子さんが、大人になった筆者に相談します。

相談:ぷに子(14)親の言うことがコロコロ変わって困ります

こんにちは。ぷに子(14)です。

親とのコミュニケーションについて相談させていただきます。

昨日、朝起きて親に挨拶をしたら、いきなり父に怒鳴られました。「お前のせいでテレビのニュースの大事なところが聞こえなかったじゃないか!」ということです。

昨日のことがあったので、今日起きた時は、ニュースのキリの良いところで挨拶しようと待っていました。そうしたら「挨拶は!!」と言ってもっと激しく怒鳴られました。弁解しようにも、父は早口でガーーーっとまくしたて、私に一言も挟ませてくれないまま会社に行ってしまいました。

また、父は私の趣味を怒鳴って否定して辞めさせたにもかかわらず、後日、辞めさせたのと全く同じ趣味を勧めてくるようなことがあります。

母は、「テレビでやっていたから」「エライ人が言っていたから」という理由で、謎ルールを強制してきます。

例えば、食事の時、母は私たち兄弟姉妹に「ご飯と全てのおかずが均等に食べ終わるように」とかなり厳しく指導してきました。食べる順番を守らないと大きな声で注意されます。

しかし、ある日突然ルールを変えてくるのです。

サラダから先に食べ始め、サラダを食べ終わったら、全てのおかずを一皿ずつ食べ切り、最後にご飯を食べ切るように言われました。昨日まで、あんなに厳しくルール化していた食べ方が真逆になり困惑しています。

これも「テレビで”体に良い”って言っていたから」だそうです。

明日には変わるかもしれないルールを徹底するのがバカらしく、守る気力がありません。また、父に怒鳴られて辞めた趣味も、(本当に好きだったので)かなりの決意で辞めたため、今さら「やれば?」と言われても気力が戻りません。

親のコロコロ変わる指示とどのように付き合えばよいでしょうか。

回答:相手の態度を変えたい時は、自らが変わるべし

相談への回答の前にひとつ言わせてもらいます。

ぷに子さん、あなたご両親が起きて仕事をしているのに(お母様は朝食を作るなどし、お父様は新聞を読んだりニュースを見たり…会社に行くから「仕事」は始まっているのですよ)一番最後にのそのそと起きてきているのですか?

ずいぶん重役出勤ですね。

ご両親とも、既に仕事モード。つまり戦闘モードです。

そこに貴女が起き出してきて「おはよー」などと寝ぼけた声で話しかけたら、それはご両親だってイライラしますよ。読んでいる私ですらイラッとしましたもの(笑)

言うことがコロコロ変わるお父さんへの対応

まず、お父様より早く起きましょう。

理想的には(本当は「当たり前」のことなのですが…)お母様より先に起きて、できることはやりましょう。

そして、お母様と一緒に家事をしながら、お父様が起きてきたら真っ先に挨拶しましょう。お父様がテレビを点ける前、新聞を手に取る前に挨拶するのです

しっかり、ハキハキと大きな声でしましょうね。

そうすれば、仕事をしている貴女に、お父様も一目置いてくれるはずです(何も言ってくれないし、そういう素振りも見せてくれないかもしれませんが)。「お父さん」ではなく、きちんと「上司」に挨拶するようにするのです。

そうすれば、お父さんもきちんと返してくれるはずです。

本来なら当たり前にするべきこともせず、親の起きた後で起きてくるなど…、そういう態度がご両親のイライラの原因を作るのですよ。朝は忙しいので、いちいち説明などしてくれないでしょう。それに「子供なんかそういうもの」「言っても無駄」と貴女はあきらめられているのかもしれませんね。

自覚と行動で、自分を律しましょう。相手の態度を変えたい時は、自分が変わるのです。

言うことがコロコロ変わるお父さんへの対応 その2

貴女にご趣味を怒鳴って辞めさせたにもかかわらず、後になって、同じ趣味を勧めてくる…とのことでしたね。

なぜお父様が怒鳴って趣味を辞めさせたか…、それは、「自分(親)の勧めで始めたこと」ではなかったからではないでしょうか。貴女が貴女の意思で始めたことが気に入らないのです。

支配的な親」というのは、まだまだ日本中におります。

親が支配的であることに気を病んでも始まりません。「うちの親は支配的である」という性質を理解し、それを基に考え・行動するのです。その支配的な性質を変えようとしても、どうしようもありません。諦めてください。貴女が疲弊して終わるか、関係が悪化するか、です。

何か始めたければ、まず、お父様もおうかがいを立てましょう。

なお、おうかがいを立てても一度は必ず頭ごなしに否定されるでしょう。「そんなくだらないことに興味があるのか!?」と、心がぐしゃぐしゃになるほど否定され貶されるかもしれません。聞いたことを後悔する結果に終わることもあるでしょう。

しかし、そうすれば、期間を置いて、機嫌の良い時に勧めてくるかもしれませんよ。それまで辛抱強く待ちましょう。ただ、「その日」は来ないかもしれません。その時は、家を出て自立してから、自分の好きな趣味は持つことにしましょうね。

たいていの大人は、毎日死に物狂いで働いています。

そのご両親より後で起きてきて、趣味を持ちたいなど言ってくる子供に、ついキツく当たってしまうのは人間として「仕方ないこと」です

まず、あなたは、求められている義務を果たしましょう(家事、勉強、バイトが認められているならバイト代から家計にいくらか入れる…など)。

親御さんが貴女にイライラする根本の原因を少しずつ解消していくのです。

ご両親が、貴女に対してその日その日で言うことが違う…ということですが、ご両親はチャランポランの貴女に真剣に向き合う気がないのでしょう。見下し、軽く返しているから、そのように日によって回答が変わってしまうのでしょうね。また、ちょっとしたきっかけで日頃のイライラが爆発してしまうのかもしれません。

ご両親に向き合って欲しければ、向き合ってもらえる貴女になるのです。

言うことがコロコロ変わるお母さんへの対応

お母様が、「テレビて仕入れた」謎ルールを子供に押し付けてくる…そして、そのルールが時々変わるということでしたね。

こういったとき、正論でなんとかしても仕方ありません(貴女が、どっちの食べ方がより健康的か科学的データを持ってきても、お母様はまともに聞いてくれないでしょう。…なぜなら貴女は、お母様にとって「子供」であり「下」であり「言うことを聞かせるべき」存在だからです)。

こんな時は、感情と行動負担を分けて考えましょう。

確かに、人間は「従わせられる」ことを嫌う生き物です。少しでも自由を奪われると嫌な気持ちになります。「どのおかずから食べようと自由だろ!」と言いたくもなりますよね。

ここで、ひとつ、重要なことを言っておきます。

今、貴女はお父さんお母さんの建てた家で暮らし、お父さんお母さんのお金で生活しています。ご両親が気持ちよく(気が済むように)生活する気遣いを、貴女はすべき立場なのです

食べる順番までいちいち指示されては嫌になる気持ちもわかります。しかし、感情はさておき、その行動は大した負担ではありませんよね?

おかずを順番ん通り食べるか、一品ずつ平らげていくか…。求められている行動自体は、大した重労働ではないはずです。黙って従いましょう。

理論とか「昨日と言っていたことが違う」とか、感情をぶつけて喧嘩しても労力を消費するだけです。そして、貴女に勝ち目はありません。「子供の健康を気遣って、指導している」母親に、外野も味方するでしょう。

それにどうせ、(母の支配の)外のお父様から「くだらないことで喧嘩するな!うるさい!」と怒鳴られる結末が見えませんか?

ご両親の家で生活しているうちは、貴女が「くだらない」と思っているルールにも、黙って従いましょう。それが、「昨日と今日で違う」としてもです。

自分の家庭を持ったら、自分の家庭のルールは配偶者と相談して決めてください。何度も言いますが、今、貴女はご両親の家で生活しているのです。

…それでもモヤモヤするようでしたら、「解決を求めず話を聞いてくれる人」に相談してみましょう。今は、ネット上で比較的手頃な値段で悩みを聞いてくれるサービスがいろいろあります。「貴女にここを直しなさい」と言わずに「傾聴と共感」だけしてくれるでしょう。

これから先、貴女は学校や職場で様々な「謎ルール」に遭遇するでしょう。

昨日と今日で指示を裏返してくる上司にも出会うでしょう。

そなん時、貴女はある程度「割り切る」はずです。今、割り切れないのは、貴女が「親」に甘え、人間として過剰な期待をしているからです。

「親」という存在は、自分が何の義務も果たさなくても可愛がってくれ、食事と住む場所を与え、いつも貴女が納得できるように話してくれる…という幻想です。しかし、親も人間です。親の金で飯を食って趣味をして、友達と遊んで家事もしない貴女に少なからず失望しているのです。

親に不満を言う前に、親が自分と顔を合わせるたびに感じている失望に少しでも感じましょう。少しでも反省する気持ちがあれば、「どの順番で食べるかの指示に従う」なんてことはサービス精神でこなせるはずですよ。

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