実は、筆者は数ヶ月前から手首の腱鞘炎に悩んでおります。手首から親指にかけてかなりの痛みがあり、整形外科を受診したところ「ドケルバン腱鞘炎」と診断されました。
筆者は専門家ではないので、医療的な内容は申し上げられませんが、原因や治療過程、日頃のケアで効果のあったと思うものについて書いていきたいと思います。
もちろん、ケアの効果には個人差があります。Amazonの広告も貼っていますが(筆者もサポーターを使っており、何かと便利さを感じているので)、これも「参考までにどうぞ」という意図です。同じ症状を持つ人、初めてこの病気になった人のお役に立てれば幸いです。
腱鞘炎とは何か
手を酷使する仕事をされている方で、手首に痛みを感じたとき「腱鞘炎」を疑う方は多いと思います。たかが腱鞘炎…されど腱鞘炎です。筆者も診断されて初めて「ドケルバン腱鞘炎」という病名を知りましたし。
本来なら、ここで筆者の理解した内容をまとめてお伝えしたいところですが、医療系の内容を一般人が書くことはできないので、わかりやすい説明を提供していた「Dr.KAKUKOスポーツクリニック」のWEBサイトから一部説明を引用します。
(筆者は、ご紹介させていただけたWEBサイトの医院に通院しているわけではありません。家の近くの医院に通っています。あくまで“説明がわかりやすい”サイトをご紹介いたしました。なお、当サイトと医院は一切つながりはありません。)
腱鞘炎は、腱を包む鞘(さや)である「腱鞘」という部分の炎症です。
Dr.KAKUKOスポーツクリニック 腱鞘炎のページより引用
狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)とは、親指と手首をつないでいる(親指を大きく広げると、手首に出る)2本の腱「短母指伸筋腱」・「長母指外転筋腱」と、この2本の「腱」が通る2cm程度のトンネル状の「腱鞘」が炎症を起こし、手首に痛みを生じさせる「腱鞘炎」のことです。
リンクからページに飛ぶと、図解でわかりやすく説明がされています。
筆者の手首ドケルバン腱鞘炎の症状は?
筆者も、手首および親指の付け根に強い痛みがあり、上記サイトの「セルフチェック」項目にもよく当てはまります。
なお、筆者の場合は、仕事ばかりか家事にも支障が出たので通院を開始しました。当時は、包丁が持てない、ハサミで物が切れない(親指と人差し指を開くと激痛だったので)状態でした。

何もしなくても常に痛かったです。また、夜寝ている時に、無意識に手を「痛い角度」に曲げてしまって、叫びねがら跳ね起きることもありました。
朝、起きたときは炎症のある右手が痺れて感覚がなく、(握った状態から動かないので)左手を使って右手の指を一本一本開いて少しずつ動かして感覚を取り戻す必要がありました。朝の出勤前にこれはキツイ!
手首ドケルバン腱鞘炎になった原因は?
筆者は1年半ほど酪農の現場で働いていました(現在は、搾乳の仕事をするには痛みが強くなりすぎたので、休職しています。しばらくは根性で仕事通いましたが、吐きそうになる程痛かったです)。
勤務時間は朝5時〜12時、夕5〜23時です。日によって0時を回ることもありました。昼休みが長いとはいえ、0時帰宅で4時起きは辛かったです。
酪農の現場では、毎日の搾乳や牛舎の清掃業務を請け負っておりました。もちろん、乳搾りは搾乳機を使うのですが、機械をかける前に数回「手絞り」をするのです。牛の乳はかなり弾力があってそこそこ固いので、握力がいります。牛一頭につき4本の乳頭があり、朝&夕と100頭を3人で手分けして搾るので、想像以上の作業量です。
Mixiにも「酪農・畜産初心者の会コミュの腱鞘炎が痛い」というコミュニティがあるので、職業病でしょう。
※ただし、筆者より長い時間シフトに入っている同僚にこのような症状がないため、必ずしも誰しもが「酪農の仕事」→「腱鞘炎になる」というわけはありません。
手首ドケルバン腱鞘炎の通院治療 体験記
筆者は週に1~2回、整形外科に通ってレーザーを用いた治療を受けています。PC用マウスのような機械で、先っぽについて1cmくらいの突起を幹部に当てられます(そこからレーザーが出ているようです)。
治療器具をぐいっと当てられるので、幹部が押されるのは痛いです。…が、レーザーを当てられることそのものの痛みはありません(感電するような痛みはない)。
レーザー治療後は軽くマッサージしてもらいました。
この治療は、「10回ワンクール」ということで(週に1~2回のペースで)3ヶ月通いましたが、最初の10回では改善しませんでした。
最初のワンクールの時は、13時間勤務を続けながらの通院だったので、治療によって「悪化を止めて現状維持していた」のかもしれません。
そこで、10回ワンクールで治療の2回目を行いました。この時は、仕事のシフトを週3~4に減らしての通院です。3ヶ月経ち、かなりの改善が見られました。まだ刺激を加えると痛いですが、「何もしていなければ痛みを感じない」状況です。
現在は完全に仕事を休止して、治療しています。
手首ドケルバン腱鞘炎の治療費は?
手首腱鞘炎の通院治療は、(保険適用範囲内)レーザー治療1回320円でした。10回ワンクールなので、単純計算で3200円ですね。
筆者は2クール行ったので、6400円の計算です。
この他に、初回診察料、飲み薬のロキソニンや湿布薬の代金が加算されます。塗るタイプの湿布薬の処方があった時は590円でした。
手首ドケルバン腱鞘炎の自宅ケア 体験記
以下は、筆者が実際に医師から勧められて行った、ドケルバン腱鞘炎の自宅ケアです。
参考までにどうぞ。
アイシング
病院で進められたのが、患部を冷やすアイシングです。紙コップに薄いビニール袋を入れ、その中に水を入れて凍らせます。凍ったら、袋ごと氷を取り出して患部を冷やします。
保冷剤ではなく、できれば氷が良いそうです。
冷やし方にもコツがあり、筆者も医院から指導をを受けてから実践しました。ですから、この記事の読者の方も、「こんな治療を勧められる可能性がある」と知識に留めていただき、実際行う際は、医師の指導の下に行ってください。
サポーター
ドケルバン腱鞘炎専用のサポーターを使用しています。親指の人差し指の間に強い縫い目が入っており、この部分を固定してくれるので助かります。
これは、(特に睡眠時)無意識に手を動かさないために重宝しています。
水仕事対応サポーターというのもあり、在宅ワーク兼主婦の方にオススメです。筆者もいくつか試しているのですが、布製で水仕事対応のサポーターもあります。
湿布・飲み薬
それから、湿布を処方していただきました。ただし、筆者は湿布で皮膚がかぶれる体質だったため、塗るタイプの湿布「ロキソプロフェんNa ゲル1% ラクール」に切り替えました。
加えて、飲み薬としてロキソニン(とセットでのむ胃薬)を処方していただきました。一番痛かった頃は1日 3回飲んでいました。
手首ドケルバン腱鞘炎について おわりに
腱鞘炎は、割とありふれた病気ですが、悪化すると最悪手が動かなくなってしまうこともあるようで、しっかり治療した方がよさそうです。治療も数ヶ月スパンの時間がかかるので、できれば仕事をセーブしたいところです。筆者は通院&自宅ケアを半年続けていますが、(改善はしているものの)完治はしていません。
もちろん、痛め方も治るスピードも個人差がありますし、治療の方針も医院によって異なると思います。あくまで参考までに、お願いします。
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